不動産売却時の訪問査定!メリット・デメリットや準備事項を解説

不動産売却時の訪問査定!メリット・デメリットや準備事項を解説

マイホームの売却に取り組む際、まずは不動産のプロによる査定で、物件の価値を掴むことが重要です。
査定の種類には机上査定と訪問査定がありますが、不動産売却を検討しているなら、基本的には精度の高い訪問査定がおすすめです。
今回は、訪問査定の特徴や概要、机上査定との違い、訪問査定をするメリット・デメリットについて解説します。

不動産売却ですべき「訪問査定」とは?机上査定との違いも解説

不動産売却ですべき「訪問査定」とは?机上査定との違いも解説

査定は、不動産売却をおこなうときの最初のステップともいえます。
訪問査定の特徴や流れについて、机上査定との違いとあわせて解説します。

訪問査定の特徴

訪問査定とは、不動産がある現地を調査して査定をおこなう方法です。
異なる呼び方で、実査定といわれることもあります。
訪問査定をおこなうのは、不動産の専門家である不動産会社で、査定をご依頼いただくと現地での調査が可能です。
調査は、登記簿謄本や公図などの資料を調べるほか、さらに現地を確認します。
築年数や間取り、周囲の状況や環境など多岐にわたる要素をプロの目線でチェックします。
一般的には、築年数を経た物件は、価値が低くなる傾向です。
たとえば、木造の一戸建て住宅であれば、22年が耐用年数となるため、築20年を超えているかが古い物件として扱うひとつの判断材料になります。
しかし、不動産は物件ごとに、異なる状況や環境、魅力を備えています。
訪問査定とは、実際に担当者が現地に赴くことにより、データや書類だけでは分からない部分まで、丁寧に確かめて査定額を割り出す方法です。
物件ごとの建物の状態を調べるほか、不動産売却をする売主の方へのヒアリングなどをおこなうこともあります。

机上査定と異なるポイントとは?

訪問査定も、机上査定も、プロである不動産会社おこなうことは共通していますが、いくつかの異なるポイントがあります。
ひとつは、査定額の算出方法です。
訪問査定は物件のデータや情報に、現地調査の結果をあわせて、総合的な判断のものに算出される金額です。
一方、机上査定とは、築年数や立地条件など基本的な情報や、不動産のデータに基づいて金額を算出します。
机上査定は、簡易査定と呼ばれる場合もあります。
ただし、机上査定でも調査に用いられるのは、路線価などの公的な価格やエリア内の取引事例といった専門的なデータや資料です。
机上査定は早いことも特徴で、依頼をした当日から3日ほどで結果を知ることができます。
訪問査定は、机上査定とは異なり、査定額の算出までに1週間から10日ほどかかることが一般的です。
しかし、不動産売却に取り組むときは、現地調査に基づき、精度の高さが特徴となる訪問査定をおこなうことがおすすめです。

実施の流れ

売却のために訪問査定をおこなう際は、最初に不動産会社に直接、電話やメールで申し込みをします。
その後、現地調査の日時を決めたら、当日に担当者が現地を訪問します。
売却物件が土地であれば、立ち合いがいらない場合もありますが、査定の立ち合いや必要書類については事前に確認しておくことがおすすめです。
現地調査では立地や外観、間取りなどほか、境界線や土地の形状、周辺環境も調査項目になります。
当日の所要時間は1時間から2時間ほどで、後日、詳細な査定結果が提出されます。

不動産売却に役立つ!訪問査定のメリット・デメリット

不動産売却に役立つ!訪問査定のメリット・デメリット

物件ごとの個別性も考慮した訪問査定は、具体的に不動産売却を進めるために役立ちます。
ここでは、訪問査定をおこなうべき理由ともいえるメリットと、デメリットについて解説します。

メリット

不動産売却をする際に、訪問査定をおこなうと、精度の高い査定額が算出されることが大きなメリットです。
不動産とは、同じ築年数や間取りの類似物件であっても、単純比較できない部分があるものになります。
たとえば、メンテナンスをおこなった範囲やタイミング、日ごろの暮らしぶりでも、家屋や設備の状態に差が出てくるためです。
とくに、一戸建て住宅は、条件の似た物件でも個別性が出やすい傾向にあります。
売却する不動産がマンションの場合、別の部屋が売り出されていれば判断材料になりますが、住戸内のメンテナンスや劣化の状況などで個別性が出ることは同じです。
築古でも、メンテナンスやリフォームに取り組んだ場所があれば、査定にプラスの影響を与える場合もあります。
日当たりや風通し、環境の充実度など、現地に赴かなければ分からない要素を考慮できるのも、訪問査定のメリットです。
売り出し価格を決めるためにも、物件に応じた査定額から適正価格を掴むことは重要です。
また、境界線があいまいになっている場合は、正確な土地の広さがわからず、売却自体ができなくなります。
敷地の前面道路の状況によっては、建て直しができないといったケースもあります。
売却には不動産の事前調査は欠かせず、現地を確認する訪問査定が役立つこともメリットです。

デメリット

訪問査定のデメリットはほとんどありませんが、机上査定と比較した場合、時間がかかることは売却を急ぐ方にとってデメリットに感じられるかもしれません。
机上査定は、スピーディーで当日から3日ほどで結果が出ますが、訪問査定は1週間から10日ほどかかります。
しかし、不動産売却をする場合はいずれにしても訪問査定が必要になるため、机上査定をはさまず、訪問査定から取り組むことが結果的にスムーズといえるでしょう。
訪問査定は、不動産のプロが詳細な調査を伴うため必然的に時間を要しますが、精度の高い有用な査定額が算出できます。
弊社では、不動産取引の経験と知識の豊かな担当者が対応しておりますので、所有される物件について調べたいときは、お気軽にお問い合わせください。

不動産売却に向けて!訪問査定の準備を解説

不動産売却に向けて!訪問査定の準備を解説

スムーズに精度の高い訪問査定を受けるには、取り組んでおきたい準備があります。
最後に、訪問査定の準備について解説します。

書類の準備

不動産売却のためには、訪問査定に向けて詳細な情報を提供することも、準備のひとつです。
身分証明書と印鑑証明書や実印のほかにも、必ず準備したいものにがいくつかあります。
売却する不動産の権利関係を確認するには、登記簿謄本や権利証が必要です。
固定資産税の納税通知書や評価証明書も用意します。
また、一戸建て住宅では、平面図や電気配管図などの図面一式も準備します。
マンションの場合、図面は平面図だけでも問題ありませんが、マンションの管理規約や管理費などがわかる資料も必要書類です。
このほかにも、住民票や耐震診断報告書など、あれば提出したほうが良い書類もあるため、準備する前に確認しておきましょう。

物件の掃除

訪問査定の準備として、掃除も大切です。
売却活動がはじまると、購入希望者が内覧にも訪れます。
とくに、キッチンなどの水回りや玄関は確認されやすいところです。
バルコニーなど、屋外の掃除も忘れないことがポイントです。
掃除がされていると、査定の担当者だけでなく、ひいては内覧者の印象に好印象を与えやすくなるため、売却活動の一環として取り組んでおきたいことといえます。

アピールポイントの整理

査定に先立って、物件の情報や特徴など見直し、アピールポイントを整理しておくことがおすすめです。
訪問査定では立地や築年数など以外にも、内装の状態や設備の有無、方角なども調査されます。
たとえば、眺望の良さや、マンションであれば充実した共用部分などもアピールポイントになり得ます。
思いがけない特徴が、プラスの材料なることもあるので、事前に整理しておくことが大切です。

まとめ

訪問査定は、不動産売却の最初におこなうべきステップともいえます。
物件の個別性も考慮する訪問査定では、リフォームの状況などがプラスに影響する可能性があることもメリットです。
現地調査に基づく査定額は、売却価格を決める際にも役立ち、訪問査定をすると売却がスムーズに進めやすいでしょう。


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二見敬祐

資格:宅地建物取引士 不動産キャリアパーソン 損害保険募集人

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