インスペクションとは?不動産売却の際に実施する目的やかかる費用を解説!

インスペクションとは?不動産売却の際に実施する目的やかかる費用を解説!

この記事のハイライト
●インスペクションは専門家が住宅の現況を調査することを指し、不動産売却前に実施するとさまざまな目的の達成に役立つ
●インスペクションをおこなうタイミングは、不動産の査定前か媒介契約締結後がおすすめ
●インスペクションの費用を確認するときは、金額とともに内容をしっかりとチェックすること

不動産を売却するときは、「買主が見つかるか」「希望する価格で売れるか」「何かトラブルが発生しないか」など、さまざまな不安があるでしょう。
そのような不安を解消する方法の一つに、「インスペクション」があります。
そこで今回は、北九州市で不動産の売却をご検討中の方に向けて、インスペクションとは何かについてご説明します。
インスペクションの目的や実施に適したタイミング、かかる費用などをご説明しますので、ぜひご参考にしてください。

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不動産の売却に役立つインスペクションの目的とは

不動産の売却に役立つインスペクションの目的とは

不動産の売却について調べていると、「インスペクション」という言葉を見かけることがあるかもしれません。
インスペクションを実施すると、不動産の売却に良い効果があると言われています。

インスペクションの概要とメリット

インスペクションは、英語で「調査・検査」を意味する言葉です。
調査や検査の対象になるのは中古住宅で、定められた基準に従って建物の現況を専門家が調査することを「インスペクション」と言います。
建物の健康診断だと考えるとわかりやすいでしょう。
インスペクションを実施すると、売却する不動産の状態や不具合などが正確にわかります。
すると不動産を売却するにあたって、主に以下のようなメリットを得られます。

  • 第三者の客観的な調査に基づいた結果を提示できる
  • 契約不適合責任を問われる心配が減る

売主が「不動産に不具合はありません」と言っても、根拠がないと買主は不安になるかもしれません。
その点、インスペクションの結果は信頼性が高いため、提示すると買主の安心につながります。
また、不動産の売却においては、契約不適合責任に注意する必要があります。
契約不適合責任とは、売却した不動産の品質が契約の内容と異なる場合に、売主が負う責任のことです。
たとえば、契約書に記載されていない不具合が売却後に見つかると、売主は契約不適合責任を問われ、修繕や代金減額などの対応をしなくてはなりません。
ただし、物件の不具合を契約書にもれなく記載して、売却前に買主の了承を得ていれば、契約不適合責任を問われる心配が軽減します。
インスペクションを実施すると、ご自身では確認しにくい部分の不具合も調査によって明らかになるので、契約不適合責任の回避につながります。

不動産の売却に際してインスペクションを実施する目的

インスペクションは、主に以下のような目的で実施されます。

  • 希望に近い価格で売却する目的
  • スムーズに売却する目的
  • 安心感を得る目的

先述したメリットの一つである「第三者の客観的な調査に基づいた結果を提示できること」は、希望価格での売却やスムーズな売却につながります。
たとえば、インスペクションの結果に基づいた価格であることを説明すれば、買主に納得してもらいやすく、設定した価格で合意できる可能性が高まるでしょう。
また、買主は不動産の状態を正確に知ることができ、その安心感が購入決断を後押しすると考えられます。
さらに、不動産取引において安心感を得られるのは、買主だけではありません。
売主は契約不適合責任に問われる心配が減るため、自信を持って売却できるでしょう。

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不動産の売却に役立つインスペクションを実施するタイミングとは

不動産の売却に役立つインスペクションを実施するタイミングとは

では、インスペクションはどのタイミングで実施すると良いのでしょうか。
実施に適したタイミングをご説明する前に、まず不動産を売却する際の流れを確認しておきましょう。
不動産の売却は、基本的に以下のような流れで進みます。

  • 不動産の査定を受ける
  • 不動産会社と媒介契約を結ぶ
  • 売却活動を開始する
  • 買主が決まったら売買契約を結ぶ
  • 決済が完了したら不動産を引き渡す

この流れのなかで、インスペクションを実施すると良いタイミングは2回あります。
それは、「査定を受ける前」と「媒介契約を結んだあと、売却活動を開始する前」のタイミングです。
査定を受ける前のタイミングがおすすめの理由は、不動産の査定額が上がる可能性があるからです。
査定額は「これくらいの価格で売れるのではないか」という金額で、売却価格の目安になります。
あくまでも目安なので、必ずしもその価格で売れるわけではありませんが、査定額が上がるとそれに準じて売り出し価格を高めに設定できます。
先述したように、インスペクションの結果があると価格に納得してもらえる可能性が高まるので、そのままの価格で売却できるかもしれません。
次に、「媒介契約を結んだあと、売却活動を開始する前」のタイミングがおすすめの理由は、不動産会社に相談できるからです。
インスペクションをおこなっている業者はたくさんあるので、どこに依頼したら良いか悩んでしまうこともあるでしょう。
おすすめは、以下の3点を満たしている調査員(インスペクター)に依頼することです。

  • 一級建築士、二級建築士または木造建築士の資格を有している
  • 国土交通省が認めた登録機関で、既存住宅状況調査技術者講習を受講している
  • 住宅瑕疵担保責任保険法人の登録検査事業者である

不動産会社では業者の紹介もしているので、迷ったときは相談してみましょう。

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不動産の売却に役立つインスペクションにかかる費用とは

不動産の売却に役立つインスペクションにかかる費用とは

インスペクションは不動産の売却に大きな効果がありますが、実施する際は費用がかかります。
費用は調査する物件の広さや調査内容、依頼する業者などによって変わるので、相場といわれている金額を参考にしましょう。
インスペクションにかかる費用の種類とそれぞれの相場は、以下のとおりです。

  • 基本料金:4~6万円
  • オプション料金:1~8万円
  • 報告書作成料金:1万円

基本料金に含まれるのは、インスペクションの基本となる「構造耐力上主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」を、目視や計測で調査する費用です。
基礎や柱、外壁や屋根、配管設備や雨どいなどの幅広い部位が調査対象となります。
ただし、基本的には目視できる範囲のみの調査となり、屋根裏や床下への進入調査などは基本料金に含まれないケースが多々あります。
調査対象に含まれる部位も業者によって違い、基本料金に含まれない調査を依頼するとオプション料金がかかるので、注意が必要です。
ですから、基本料金を確認するときは、金額とともに調査内容もしっかりとチェックしておきましょう。
また、報告書の作成料金が基本料金に含まれていないケースがあることも注意点です。
基本料金に含まれている場合でも、詳細な内容の報告書を希望すると、追加費用がかかることがあります。
見積もりの段階で報告書のサンプルを見せてもらい、ご自身の不動産売却に必要な情報が記載されるかどうかを確認しておきましょう。
なお、インターホンや浴室乾燥機などの住宅設備は、インスペクションの対象外です。
住宅設備のチェックは、不動産を売却する前に売主がしっかりとおこないましょう。

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まとめ

不動産を売却する際にインスペクションを実施すると、「スムーズに売却したい」「契約不適合責任への不安をなくしたい」など、さまざまな目的を達成する役に立ちます。
ただしインスペクションには費用がかかり、調査内容によってはオプション料金の対象となるので、必要な調査を適切に選んで実施しましょう。
私たち「不動産ふたみん」は、「わかりやすい不動産会社」をコンセプトにして、北九州市にある不動産の売却をサポートしております。
不動産売却に関する不安やお悩みがございましたら、弊社がお力になりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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