2023-10-31
不動産を売却する際に、ブロック塀や樹木などが隣地にはみ出していたり、反対に隣地から越境されていたりすることがあります。
このような不動産は売却が困難になる可能性が高いため、事前に注意点や売却のコツを理解しておくことが大切です。
そこで今回は、越境している、または越境されている物件を売却するコツや注意点などを解説します。
北九州市で不動産売却をご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。
\お気軽にご相談ください!/
越境とは、樹木の枝葉や家屋の一部といった所有物が隣地に侵入している状態をいいます。
普段生活するうえで不便に感じなければ、そのままの状態でもトラブルに発展することは少ないでしょう。
しかし不動産を売却する際は、越境状態を解消してからでないと大きな問題に発展する可能性があります。
ここでは、越境とはどのような状態なのか具体例とともに解説します。
隣地所有者の所有物がご自身の土地に侵入してきている状態を被越境といい、その物を被越境物と呼びます。
反対に、ご自身の所有物が隣地に侵入している状態を越境と呼び、その物は越境物といいます。
越境物や被越境物は、見てすぐにわかるものだけではありません。
なかには地中に埋まっているものもあり、土地測量の際にはじめて分かるケースもあります。
越境は、地上や地下などの場所に関わらず、不動産の境界線を越えているすべてのものが対象です。
たとえば、家を囲っているブロック塀が境界線を越えて建てられていると、それは越境に該当します。
なかには境界線が確定されておらず、越境かどうか判断するのさえ難しいケースもあるでしょう。
地下の越境物については、給排水管などが該当します。
給排水管は目で見て確認できないため、ご自身で建てた家でなければ把握しきれていない方も多いです。
新築時の配管工事では、事前に越境してしまう土地の所有者から許可を得ることが一般的です。
そのため、まずは越境に関する書類が自宅に保管されていないか確認してみることをおすすめします。
そのほかの越境物として、樹木の枝も挙げられます。
ベランダや庭で家庭菜園を楽しみ、大きな樹木を育ていることもあるでしょう。
もし樹木の枝や葉が隣地に侵入している場合は、それは越境に該当します。
このような場合は、隣地にはみ出している部分を剪定しなければなりません。
ただし隣地の樹木の枝が被越境している場合は、ご自身の判断だけで勝手に切らないようご注意ください。
被越境物である樹木の枝をなくしたいときは、隣地所有者にお願いして切ってもらわなくてはなりません。
ご自身の土地に侵入しているからといって無断で切ってしまうと、損害賠償を請求される恐れがあります。
不要なトラブルを避けるためにも、まずは隣地所有者に剪定するよう依頼しましょう。
▼この記事も読まれています
不動産の売却方法の1つ!オープンハウスのメリットとデメリットを解説
\お気軽にご相談ください!/
越境物や被越境物がある不動産は、一般的な不動産よりもトラブルになりやすいといえます。
買主とトラブルに発展するのを防ぐためにも、事前に注意点を把握したうえで売却に進みましょう。
ご自身の所有物が越境している場合は、次の2点に気を付けましょう。
ご自身の所有物が越境している場合は、買主にその旨を伝えてうえで契約を結ばなければなりません。
そのためには、境界線を基準に「何がどのようにどのくらい越境しているのか」をしっかりと調べる必要があります。
もし曖昧なまま売却し、買主に伝えた内容が実際と異なっていた場合、売主は契約不適合責任を負うことになります。
契約不適合責任とは、契約内容に適合しないものを引き渡した際に、売主が負う責任のことです。
最悪の場合、損害賠償を請求される可能性もあるため、境界線が曖昧な場合は確定測量を実施してから売却に進みましょう。
また隣地の所有者と、越境に関する覚書を交わしておくことも重要です。
覚書を交わしておけば、物件を購入した買主が隣地所有者とトラブルになるリスクを軽減できます。
越境に関する不安を軽減できれば、買主が見つかる可能性も高まるでしょう。
隣地からの被越境物がある場合、ご自身では解消できないケースがほとんどです。
先述したように、隣地から樹木の枝などが侵入してきていても、無断で切ってはいけません。
隣地所有者に対処してもらわなくてはならないため、解消したくてもできないケースも多いでしょう。
越境状態を解消できないと、その不動産は瑕疵物件とみなされてしまいます。
瑕疵物件は通常の不動産よりも資産価値が低くなるため、買主が住宅ローンを組めなくなるかもしれません。
また建築基準法には、1つの土地には1つの建物しか建築できないという「一敷地一建物の原則」のルールがあります。
被越境物が建物または建物の一部の場合、1つの建物として扱われて新築や建て替えが認められないこともあります。
仮に認められたとしても、越境部分は敷地面積から除く必要があり、希望どおりの家を建てられないこともあるでしょう。
このように、被越境物がある不動産は買主に不利な点が多いため、なかなか売れずに売却期間が長引く可能性があります。
▼この記事も読まれています
不動産売却後は確定申告が必要?必要書類や申告期間は?
\お気軽にご相談ください!/
先述したように、越境物がある不動産はそのままではなかなか売却できません。
ここからは、越境物がある不動産をなるべくスムーズに売却する方法について解説します。
買主の不安を軽減するためにも、越境物はなるべく取り除いてから売却すべきといえます。
こちらが隣地に越境している場合は、ご自身で対処が可能です。
反対に隣地からの越境物がある場合は、勝手に取り除くとトラブルになる可能性があるため注意しなければなりません。
関係性によっては難しいこともありますが、まずは隣地所有者と越境状態の解消について話し合うことが大切です。
越境している屋根部分の切断工事が必要など、簡単には越境状態を解消できないこともあるでしょう。
このような場合は、越境している部分の土地を買い取るか、もしくは隣地所有者に売却するという方法があります。
ご自身の所有物が越境している部分のみを買い取れば、通常の土地として売却できるため、買主が見つかる可能生が高まります。
反対に隣地からの越境物がある場合は、その部分を購入してもらえないか隣地所有者に打診してみましょう。
「購入は難しいけれど譲渡なら良い」となるケースもあるため、その点もあわせて確認しておくことをおすすめします。
越境状態の解消が難しい場合は、不動産会社による買取を検討するのも選択肢の1つです。
買取とは、不動産会社が直接物件を買い取る方法です。
売却価格は相場よりも低くなりますが、早く現金化できるなどのメリットがあります。
越境状態を解消できず、一般的な仲介では不安という方は、買取も視野にいれておくと良いでしょう。
▼この記事も読まれています
不動産売却における広告の種類とは?だれが費用を負担するかについても解説!
越境物や被越境物がある不動産は、買主にとってリスクが大きく、なかなか売却できない傾向にあります。
トラブルを避けてスムーズに売却するためにも、できる限り越境物を取り除いてから売り出すことをおすすめします。
越境物を取り除くことが困難な場合は、そのほかの対処法や売却方法を検討してみましょう。
北九州市小倉での不動産売却なら不動産ふたみん。
徹底した市場調査と自社制作の広告デザインで、戦略的に不動産売却を進めていきます。
驚異の伝達力を活かしてお客様をわかりやすくサポートいたしますので、ぜひご相談ください。
不動産を売却する際には、売却が成立することによってにかかる諸費用について把握しておく必要があります。こういった諸費用ってどんな費用が必要なのか不明な点も多いですね。今回は不動産売却の際に必要...
2022-02-10
不動産を売却する際には、まず最初に、『自分の所有する不動産がいくらで売れるのか』という不動産査定を不動産会社に依頼するかと思います。その際に、始めから決まった一社がある方もおられますが、多く...
2022-02-18
不動産業界には、絶対に許されない闇あります。【囲い込み】の説明をする前に先ずは、不動産取引の仕組みについてご説明していきます。不動産の売買には、片手仲介、両手仲介の2種類があります。片手仲介...
2022-02-25
今回のブログは、知っておくべき不動産業界の闇②「高すぎる査定価格」について説明していきます。前回のブログ、知っておくべき不動産業界の闇①「囲い込み」についてもぜひご一読ください。 ...
2022-02-26
こんにちは!本日は、”ローン残債がある状態で貸すな!” について解説いたします。住宅ローンの返済中に賃貸で貸してしまった場合、どういうリスクがあるのか。その前に・・・先ずは 賃貸 VS 持ち家 論争についてお話します。私...
2023-07-16
こんにちは!本日は不動産訪問査定時によく聞く【リフォームして売りましょう】というセールストークについて解説いたします。リフォームして売るか、現況で売るか、という疑問について、お悩みの方も多いかと思います。結論、リフォーム...
2022-09-12
今回は不動産売却をご検討の方が利用する不動産一括査定サイトに潜む仕組み上の罠について。【不動産一括査定サイト】の魅力は、簡単な入力フォームに必要な情報を入力して送信するだけで、【複数社に無料で査定を依頼できる】ということ...
2022-04-26
今回は不動産会社が良く言う「家をキレイにしておきましょう」ということについてお伝えをしていきます。これは、家がキレイだと購入検討者が買ってくれる、ということではありません。購入検討者様に対しての第一印象を良くしておけばい...
2022-02-24
この記事のハイライト ●ブロック塀や樹木などの所有物が隣地に侵入していることを越境という●越境物がある不動産を売却する際は境界を確定して隣地の所有者と覚書を交わしておく●越境物がある不動産はできる限り越...
2023-10-31
この記事のハイライト ●ひび割れがあるからといって必ずしも値下げが必要なわけではない●ひび割れが原因のトラブルを防ぐには、事前にインスペクションを受けると良い●ひび割れを放置すると劣化が早く進み、倒壊の...
2023-10-24
この記事のハイライト ●取得費が不明の場合は売却価格の5%を概算取得費として計上できる●不動産売却時にかかった費用でも譲渡費用として認められない項目がある●取得費加算の特例を利用すれば譲渡所得税を大幅に...
2023-10-17
この記事のハイライト ●自己破産にともなう不動産売却には3つのタイミングがある●自己破産前に不動産を売ると売却に必要な費用を抑えられたり生活の立て直しに必要なお金を残したりできる●破産手続きの前に不動産...
2023-10-10
成約のお知らせ先日、売主様よりご売却のご依頼を頂き【北九州市小倉南区徳力6丁目 中古マンション】無事ご成約しました!物件名:北九州市小倉南区徳力6丁目 中古マンション所在地:北九州市小倉南区徳力6丁目構造:RC13階建販...
2023-12-07
成約のお知らせ先日、買主様よりご購入のご依頼を頂き【北九州市小倉南区石田町 新築戸建て】無事ご成約しました!物件名:北九州市小倉南区石田町 新築戸建て所在地:北九州市小倉南区石田町構造:木造2階建て学校区・住宅ローンと沢...
2023-12-07
成約のお知らせ先日、売主様よりご売却のご依頼を頂き【北九州市小倉南区湯川新町 中古戸建て】無事ご成約しました!物件名:北九州市小倉南区湯川新町 中古戸建て所在地:北九州市小倉南区湯川新町2丁目構造:木造2階建て再販業者様...
2023-11-19
成約のお知らせ先日、買主様よりご購入のご依頼を頂き【北九州市小倉南区葛原本町 中古戸建て】無事ご成約しました!物件名:北九州市小倉南区葛原本町 中古戸建て所在地:北九州市小倉南区葛原本町6丁目構造:木造2階建てローンにご...
2023-10-30
こんにちは寒さにはめっぽう強い二見です12月に入り、一気に寒さが増してきました(´・ω・`)世間では何かと忙しい月ではありますが、実は、私たちの業界は他の月に比べると比較的暇な月なんです・・かといって、何もやらないわけに...
2023-12-04
こんにちは専務と常務への愛が止まらない二見です。最近は日中はあたたかい(むしろ暑いくらい?)ですが、朝晩はかなり冷え込みますね(+_+)しかし、寒くなってくると、とても嬉しい特典があります♪それは・・・猫が上に乗ってきま...
2023-10-31
先日、ホリエモンこと堀江貴文さんが北九州FMラジオ局の会長に就任されました( ゚Д゚)ナント!そんな北九州市の嬉しいニュースの中、株式会社北九州シティFMさんが運営するFM KITAQ (エフエム キタキュー)の番組、F...
2023-10-08
こんにちは。ベッドに入ると5分で夢の中にいける二見です。日々、専務・常務との生活を送る中で、私はお二方に沢山の貢物を献上しておりますm(_ _ )mただ、猫ってプレゼントしたおもちゃで全然遊んでくれないんですよね・・なの...
2023-09-26